*ロンドン永住日記* | 英国のダークな一面と理不尽をえぐります。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by 西園寺 薫 on  | 

続. 末永く根管治療中(まだまだ続く)

前回までのお話 →  続. 末永く根管治療中(まだ続く) 
           根管治療はもう手術といっていいんじゃないか、いやいい(後編)           
根管治療はもう手術といっていいんじゃないか、いやいい(前編)


仮の歯をセットしてもらったときに型を取った本クラウンの処置で最後になる。

その処置のための予約を指示通り2週間以内に取り、なんか必要以上に盛り上がった歯とともに帰宅。

何事もなければこのまま、本クラウンを被せて終わりだ。

それにしても、舌触りの悪いこと、悪いこと。

なんか、みょーにエグイのだ。

滑りが悪い。

つい、舌がいく。 ⇔ ザラザラでエグイ。

これを不本意ながら繰り返す。



ところで、根管治療であって、根幹治療ではない。

根管治療は2種類ある。

2段階、といおうか。

ひとつは、抜髄。

英語ではRoot Canal treatmentと呼ばれる。

神経を取る処置のこと。

ふつうはここで、神経が入ってた部分にびっしり薬をつめて終了。

ここまでの処置はプライベート歯科医院でも保険適用歯科医院でもやってくれる。


ふたつめは根尖病変。

英語ではEndodonticsと呼ばれ、処置は抜髄とは全くの別モノ。

前にも書いたがかなり専門的な口腔外科手術に該当する。

抜髄のときに細菌が残ってたり、

神経を取った後お薬のつめ方がうまくできてないと、

神経が入ってた管のすきまから、根っこのほうにばい菌がどんどん溜まる。

この膿をさまざまなミクロ用機械や機材を駆使し、除去する処置のことをいう。

これが歯科医院ではやってくれず、スペシャリスト(Endodontist)へ紹介されるゆえんだ。


すでに抜髄済みの歯であるため痛まないのが仇となり自覚症状がないまま進行するケースもある。

根っこに溜まったばい菌の膿のせいで歯茎にできものができたりして異常に気づく。


私が今回した処置はこのふたつめのほうで、抜髄後銀歯が被せてあったもの。

痛まなかったので放置していたが、なかの腐敗具合は凄まじという、

まさに上記のケースだ。


しかし、この処置は大変難易度が高く、専門にしてちょうどいいくらい特別なものらしい。

顕微鏡に根管サイズ測定器、お口テント使用で、超ミクロの世界を扱う。

そして、こんな肉眼では見えないほど細い管の中をきれいにして、

さらなる感染から防がなければならないのだ。


ちなみに成功率は60パーセント前後だそうだ。

その内訳はendodontistの技術力もあるだろうが、何度も治療を施した歯、

特に神経を抜いた歯は栄養が行かないのでとてももろいらしく、

歯、そのものが治療に耐えられないケースが多いと聞く。

中は治療に十分なくらい削り、

外側も被せるために削るから、

残された歯の厚みがそのままその歯の強度といえる。

そもそもこの治療法が確立されるまえは、抜歯しかなかった症例だそうだ。

であればendodonticsというのはもう、抜くべき歯の使用時間を引き延ばす処置とも言える。

この治療後は、どれだけこの歯を持たせるかが重要なので、食生活も改めねばならない。


硬いものは特に厳禁。

ナッツや、固焼きせんべいなんかもうけんか売ってるようなもんだ。

キャラメルは論外だが、ガムやグミも思ったより負担がかかるらしいので

歯が惜しいならやめとくほうが賢明だ。

大好物だったドライマンゴ、たこ、軟骨は、泣く泣く諦める。

とんかつもビーフジャーキーも記憶の中の人になった。

あいにくこの国にはないが、お箸で切れるとんかつならいけるかもしれない。

ガリガリ君は食べ方を研究中だ。


これだけお金をかけたんだから、死に物狂いで守り抜くことを誓う。


それでも。


気をつけててももし折れてしまったら、それはもうその歯の寿命ということで諦める。


歯茎の中での破折やひびというのはもう手の施しようがないのだ。


そのときは抜歯しかない。





まあ、なんとか、2週間しのぎ、やっと本クラウンの処置前々日。


処置した歯の歯茎と中ほっぺの間になんか引っかかってる?


はじめは何が詰まってんだろうと思って鏡で見ると、



歯茎が異常に腫れていた。


歯茎に触ると、痛いー。




やっと、もう少しで終わりと思ったのに。



新聞の見出しのように本クラウン処置は延期か?の文字が浮かぶ。


さらに大見出しで、ついに、件の歯根破折か!の文字まで。



腫れてると、麻酔が効きにくいと聞いてるし。


押すと痛い。

...懐も痛いが。



まあ、行って聞いてみよう。

見て判断するだろうとのことで、予約どおり処置をうけた。


泣きながら、歯茎が痛いんだか、歯が痛いんだかわかんないんですーと訴える。


開口一番、先生も

「oh, terriblly swallen」(めっちゃ腫れてるやないか)

とのこと。


この声のトーンでスペシャリスト再送決定かと半ば覚悟したところ、

やっぱりもう一度スペシャリストへ行くように指示された(爆)。


結局、仮歯をはずし、出来上っていた本クラウンを仮接着して

必要があればすぐ外せるようにしてもらって

ここでの処置は終わった。



200ポンド。ちーん(涙)。



数日後、処置してくれたスペシャリストを訪れ、



レントゲンを数枚撮影。



スペシャリスト先生いわく、


おそらく、前回の治療後、根っこが折れたのだろうとの見立てであった。


噛むときに強い力が加わり、歯茎の中で折れてしまったのかもしれない。


たしかに仮歯処置後、もこっと盛り上がっていたので、

かみ合わせが狂ったような感触はあった。

しかし、はっきりとレントゲンには写らないようで、

破折が確認できたわけではないようだ。


この、確定的でないところにたっぷりの未練が残る。



というわけで。



抜歯して、ブリッジかインプラントになるとのことだった。



....。



...抜くしかないのか...。



インプラント1本、3000ポンドくらいが相場の大英帝国。


これより安いとこは身をもって試す自信がない。


....。




むむう。



...e-bayでダンナのパンティーでも売るか。



などというヨコシマな考えが私を襲う(いや、売れない)。
Category : 医療関係
Posted by 西園寺 薫 on  | 0 comments  0 trackback

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://maisoncoutureh.blog52.fc2.com/tb.php/74-09f884d0
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。