*ロンドン永住日記* | 英国のダークな一面と理不尽をえぐります。

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Posted by 西園寺 薫 on  | 

東京観光のキモを説明するということ


保育園の経営者の女性と日本の被害状況について

少し話す機会を得た。


今回の津波映像はセンセーショナルに伝えられ、

親日家の彼女も多大なショックを受けていた。

日本を全く知らない人にさえその名を知らしめるのに十分すぎる出来事だった。



日本を知らない人。


さすがに現代において先進国出身でこういう人は大変少数ではある。

少なくとも、私は日本を知らないひとに出会ったことはない。

一方、日本という国は知ってる、というだけの人は逆に少なくない。


首都、東京。

これが判ればまあまあこちらでは普通と思っていいだろう。

本当に人によって

一般教養とか知識のレベルがびっくりするほど違う。

興味の有無に因るでは済まされないほど。

比べることにまるで意義を感じないほどだ。


これ以上、たとえば

京都や奈良、

アニメやファッションなどのサブカル、

日本食や日本語。

ここら辺に至るまでのどれか表面的でも理解があれば

わりと精通しているといえる、と思う。

あまりいないがたまにいる。




件の経営者の女性がそうだ。

日本びいきといっていいと思う。

結構日本文化への造詣が深く、理解もありべた褒めだ。

が、日本へはまだ行ったことがなく、妄想レベルの話だ。

きっかけは日本食というから

典型的な親日家コースをたどっているように見える。


今回の大震災の前までは、今年のホリデーは日本に行きたいと言っており

いろいろ聞かれたのでかなり詳しいことまで説明してさしあげた。

他に日本人の知り合いもいないようで怒涛の質問攻めだ。


日本に関するガイドブックを見せてもらった。


改版に改版をかさねたものの、おそらく写真とかは90年代ぽいまま使いまわされている。

記載内容が若干古臭く刊行年と一致していない。

外国人用のガイドブックを見たことがある人は判ると思うが、

けっこう表面的で、文字ばっかで写真も少なく日本人からすると???的な内容だったりする。

まあ、これはこれで日本人が口出すことではないので黙っていた。



彼女には息子さんがいて、

彼は日本のアニメファンらしい。

なのではずせぬ聖地、秋葉原を教えてあげた。

秋葉原は電気屋街であることは知っていたようだが

同時にサブカル発信地であることは初耳だったようだ。

この情報はかなり喜んで頂けた。


彼女自身はショッピングおよび有名観光地に興味があるらしく

東京以外では京都、奈良、飛騨高山あたりに反応を示す。

温泉も行ってみたいとのことだ。

移動は新幹線を使うこと、外国人なのでJRパスを買えば

東京-大阪間往復運賃ほどで1週間新幹線を含むJRは乗り放題ということも教えてあげた。



しかし。



日本の見所を、

行ったことのない、

空想親日家に

説明するのは結構骨が折れる作業である。


全く他国に対する意識同様

ホリデーの目的地のひとつというだけなら

ベタなハイライトを教えるだけでいいのだが

わりと知識と誤解が混ざり合い、注文が細かいと

おそろしくやりにくい。

ちなみに私はアニメにはあまり、詳しくないのでそれ以上は語れなかった。


そして、ショッピングで東京へ行きたい、というのもね。


判るんだけどね。


ざっくりすぎるのだ。

傾向や物価、ものによっては産業によって購入に最適化された街が違うなんてもう理解不能。

まあどこ行っても何でも手に入る反面、

いざドコへ行けとなると、その人の趣味を知らないと勧められない。

アラフォーのイギリス人女性に原宿を勧められないように。


選択肢が多すぎるのか考えれば考えるほど大して説明できない。


東京というのはヨーロッパの感覚で言うととてつもなく大きい街だ。

超巨大都市なのだ。

東京専用の観光方法というものがあるのだと漠然と思う。


それと比べれば、ロンドンのショッピングエリアなど

代表的なところを合わせても

渋谷区内で足りるくらいだ。

うん、もっと小さい。

よく言えばコンパクトで周遊が楽だ。

東京とは労力から効率から桁が違う。

よって計画性も腰のすえ方もちがう。


東京のつくりとしくみを教えるだけで疲れた。


お勧めの宿泊施設といわれても、

住人であった私自身は日本でホテルなど全く利用しないので

価格から評価から全くわからない。

まあ、無難にフツーの外資のトコ勧めときましたけどね。

東京に旅館はないのだよ、ということも教えてあげました。


あるのかもしれないけどないことにした。



そしてあの鉄道網。

利用者からすれば大変すばらしい日本の鉄道システム、

説明するのはうんざり。

改札と清算のシステムから

JR、地下鉄、私鉄を束ねるPASMOの存在。

そしてあのあまりの人の多さの中におけるわが身の処し方などなど。

痴漢については言及しないでおきました。


結構基本中の基本。

これらが1度でも行ったことがある人に対しては説明しやすいところ。


以前、オランダから日本へ出張で来た主人の同僚がいたが、

いきなり成田から日本橋までタクシーに乗ってしまい、

5万円取られたと泣いていたらしい。






乗るなよ





成田から都内へはフツー鉄道か長距離バスだ。

こういう日本人には常識なことがね。

常識的過ぎて誰も教えてくれる人がいなかったんだね。

同様にオランダでは空港から市内へはタクシーが常識だったのかもしれないね。


こうしてみると、日本という国は素人観光客には向いてないくらい

高度な観光地なのかもしれない。


ちなみに彼女のファミリーは状況によってではあるものの

来年に日本行きを決行するそうだ。







...夏には行かないようにということで。






Category : 人間観察
Posted by 西園寺 薫 on  | 3 comments  0 trackback

-3 Comments

otium88 says...""
今日いちにちで、一番笑かして頂きました。
おかし~。成田~日本橋5万!そして泣く!!乗るなよ~。
確実に私の免疫機能は上がったと思われます。
ありがとう。
2011.05.07 13:25 | URL | #Z16GETus [edit]
phary says...""
コンニチハ、「東京観光」という言葉に惹かれてやってきたドイツ在住のオバさんです。
で、当初の目的も忘れてえびサブレさんの文章にやられました。すっごくお上手です。こういうの好きです。自分では書けないのであこがれます。
また遊びに来ます。
2011.05.09 09:08 | URL | #nlhry96Y [edit]
えびサブレ says...""
otium88様

拙柱の影から遠吠えブログへご訪問頂きありがとうございます。
そうなのです。
私もヒースローから自宅へはついタクシー使っちゃうんですよね。
成田から実家は恐ろしくて実行できませんが。
某ディズニーランドもさることながら「東京」つけちゃいかんと思うのです。
熟知してる人を除き、まず都内だと錯覚するはずです。
成田のタクシーのくだりから国家ぐるみの陰謀っぽくみえます。

phary様

拙毒舌ブログへご訪問ありがとうございます。
とんでもございません。
拙文など私も途中で何書いてるか判らなくなるほど悪文です。
いざ、外国人へ東京観光を説明しようと思うと、意外と大変でした。
これからは外見的なこともあり、ピンチの折には躊躇なく中国人ぶろうとおもいます。
またいつでも遊びに来てくださいませ。
2011.05.09 13:16 | URL | #- [edit]

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